話がかなり長くなりますが、大切な基礎を書いていますので、ゆっくり読み進めてください!(3900文字)
はじめに~西洋占星術が『星座占い』ではない理由~
西洋占星術というと、〇〇座かどうかが気になると思いますが、星座(サイン)が関係するのは、その人の「傾向」までです。
よく、星座占いで運が書いてあったりしますが、それは本当は無理なことなのです。
(じゃあなんで書いてあるの?というところは、書いた人や発信した媒体に聞いてとしか言えません笑)
実際に自分がどう動いてしまうか?どう思いやすいか?周りがどう動いてしまいやすいか?
ようは『運が実際に動きを伴う重要な部分』は、星座の前段階の、10天体全てを見た時の偏り(CFM、火地風水、+-等が示します。※CFM・火地風水の解説はこちら)
それにプラスして、今回お話しする「アスペクト(天体と天体に一定の角度があるかどうか)」になります。
アスペクトとは?
アスペクトは、天体と天体同士(例えば太陽と木星との間)の角度がどれくらいかを見て、
同じ位置なら0度(コンジャンクション)、120度(トライン)といった一定の角度を取り、
その2天体がどのような関係にあるかを見ていきます。(※アスペクトの一覧はこちら)
角度はきっちり0度とか120度である必要はなくて、プラスマイナス数度の誤差(オーブ)も、そのアスペクトの影響を受けると捉えます。
オーブの取り方に正解はなく諸先生方で異なりますが、当教室では、ネイタルのメジャーアスペクトでしたら全天体共通で「±5度まで」としています。
運というのは実際に影響があるような動く部分のことですから、
星座の傾向で「うんうん、そうそう!」「いや違うんだけどな」では済まされない内容になります!
「星座占いが当たらない」「月星座でもちょっと違う」という場合、サインの性質を持ちつつも、実際は10天体の偏りやアスペクトの内容が効いているのかもしれませんね!
アスペクトの意味~月と土星のアスペクト例で解説~
教科書やサイトなどで「このアスペクトはこう」という感じで書かれているかと思いますが、
それは執筆者がいろいろ考えて言語化しているもので、元々その意味が固定であるわけではありません。
アスペクトの意味を考えるベースとなる、大切なお話をしていきます!
①まず、どの天体とどの天体の組み合わせなのか?
ここで、アスペクトの前に天体の意味を知っておく必要があります。
10天体の意味と意味に繋がるギリシャ神話についてはブログ化していますので、ぜひご覧になってください。
(西洋占星術10天体の意味とギリシャ神話まとめ その① 太陽・月|アポロンとアルテミス、完璧さと“ありのまま”の物語)
例えば、月と土星の組み合わせならば、アスペクトの角度が何度かを見る以前に、月の基本的意味である『感受性』に対して、土星の基本的意味である『日常的な制限』がかかる、と読みます。
土星は「目上や環境に逆らわないこと」を大事にする、真面目な天体です。
ですから、まず「いい加減なことが出来ない、非常に真面目な方なんだろうなぁ」「(逆境に逆らいにくいので)、
環境に対して慎重なゆえに、少しビビりかもしれない」と考えます。
さらに深読みするならば、自分がルールだと思うルールに対する真面目さが自分に向かえば、非常に自分に対して厳しい評価を出しやすいと言えます。人並み以上に色々真面目に考えているのにも関わらず、です!
(そのルールは、世の中どこでも通用するルールではないかもしれませんよ?)
また、月は健康や細かい神経的な部分を表し、それに対して土星の「制限」ですから、神経が細かめで「いつも元気元気!」とはいかないかもしれませんね。気落ちしたときにはどんと滅入りそうですから、うまく回復できるようにしていきたいですね!
②天体同士の組み合わせのイメージを考えてから、角度(アスペクト)のイメージを入れていく
俗にいうソフトアスペクト(トライン120度・セキスタイル60度)は別名・イージー(扱いが簡単な)アスペクト。
ハードアスペクト(オポジション180度・スクエア90度)は別名・ディフィカルト(扱いが難しい)アスペクト。
コンジャンクション0度は別名・ダウトフル(吉凶が疑わしい)アスペクト、といいます。
この、別名の意味こそが、アスペクト角度の意味そのものだと思ってください!
- ハードやコンジャンクションの場合
- 例えば月と土星のハードならば、月と土星の組み合わせで非常にまじめなのに、上手く表現出来たり出来なかったり。コンジャンクションならば最も土星のプレッシャーが強そうです。 ハードもコンジャンクションも、凶星が関わる場合「自分と外環境がミスマッチでうまくいかないときがある」というアスペクトなので、真面目さが周りに理解されにくいということもありそうです。真面目やプレッシャーが、トラインの人以上に強く出るときと、そうでないときとがありそうです。
- ソフトの場合 もし月と土星がソフトならば、常に周囲の期待やプレッシャーに耐えられる気質でしょう。 真面目であることが無理なくデフォルトでいられて、社会への適応能力が高いと言えそうですが、月に関係する神経質さはコンジャンクションやハード以上について回りそうです。
グランドトラインとは?なぜ「幸せのアスペクト」なのか?
いま「ソフトアスペクトならば、影響が安定して付きまとう」「ハードアスペクトなら安定して付きまとうわけではない」という言い方をしましたが、なぜそうなるのか?のお話です。
西洋占星術を学んでいてアスペクトの部分に差し掛かると、「トライン」や「グランドトライン」が良いアスペクトだということが出てくると思います。 なぜ良いのか?そして、知られていないことも多い問題点のご説明をします!
トラインの理解に大切なのが、太陽系のお話です。 木星の軌道上に「トロヤ群」という小惑星群があるのですが、
太陽・木星・トロヤ群の配置は、どんなに歴史を遡っても、将来的に見ても、必ず正三角形の関係にあります。
波がある私たちの人生にとって、必ず安定しているって、とても憧れではありませんか?? だからこそ、『トラインは良いアスペクト』と言われるのです。
トラインは、どんなときも裏切らず、いつまでも歩調を合わせてくれる仲間の関係です。友人レベルではなくて、家族やパートナーのようなイメージです。
ちなみにハードアスペクトは、片方の思いが強すぎる恋人のよう。どちらかの思いが強いときは、もう一方は冷めている、みたいなイメージです
トラインは必ずしも良いアスペクトとは限らない
月に対して土星がトラインならば、「いつも土星の制限が付きまとってしまう」ということです。
概ね悪くないけれど、何となくうざい家族が常にいる、みたいな感覚でしょうか。 自分の気持ち(月)が安定するにあたり、凶星である土星も必ずついて回るということです。真面目でないと安心しない、みたいな。
そしてそれが普通だから、周りにもそれを求めてしまうような感じになります。
そんな感じですから、天体同士が「いつも裏切らずに付きまとうこと」の良し悪しや影響も考えてみる必要があります。
吉星同士のトラインでも気をつける部分があります。
いつも親やパートナーが、手取り足取り何でもしてくれたとします。それが何年にも渡る。特に介助が必要なわけでもないのに、です。 あまりに守られてしまっては、逃げてばかり、言い訳が上手いし通ってしまう人になりそうではないですか??
トラインばかりであったり、グランドトラインが目立ったりしますと、「攻めるような生き方」は難しくなりやすいです。 それでも、星の力に守られるというのは、不安定なこの世を生きるための大きな強みでもあります。
例えばゼロから何かを生み出すようなことは、トライン優勢のホロスコープではなく、ハードアスペクト優勢のホロスコープのほうがご縁があります。それだけ危険や緊張と背中合わせの運(エネルギー)があると言えます。
- 攻めの人生を歩みたいのにトラインばかり → チャレンジし切れず本人にとっては「凶」と感じるかもしれません。トラインで守られているうま味の良さを再認識するのも悪いことではないかもしれません。
- 安定した人生を送りたいのにハードアスペクトだらけ → 憧れの『守りの人生』があまり向いていないと言えます。その中から時折現れる安定を活かしていく感じがいいでしょう。
ちなみに、月と土星のハードアスペクトは、有名な西洋占星術関連の方にも時折見受けられます。 これを持っていれば凄い占い師になれるというものではありませんが、「真面目な優等生すぎる傾向」があったからこそ、どっぷりと占いの世界に入っていったのかもしれませんね!
~おしまい~







