占星学は、英語のastrologyの直訳に近い感じです(『天体の・学問』)。西洋占星術というと、ちょっと英語の意味から遠ざかりますが、占星学も西洋占星術も、内容は同じです。日本ではなぜか、占星学というと専門的で、西洋占星術というと一般的というイメージがついています。
太陽や月が地球に与える影響は疑う余地がないですから、他の天体もそうであろうと考え、天体の位置を計測して、地球上のものに与える影響を調べたのが、西洋占星術の始まりです。
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西洋占星術の歴史

考古学的に遡れるのが、約 6000 年前、メソポタミアのシュメール文明の頃になります。
そのころは個人の運を占うものではなく、国の大切なことを占っていました。人の運を占うようになったのは、シュメール文明の次の代のバビロニア(現代のイラク南部)で、王様を占った記録が残されています。
現在の占星学に近い形になったのは 2 世紀頃のギリシャで、占星学の教科書が作成され、そこから世界中に広まっていきました。
その後も色々あるのですが、長くなるので省略します!
星座占いとは
12星座占いは、誕生日の太陽の星座のみで占うもので、太陽はホロスコープのなかでも一番影響が強い天体とはいうものの、かなり簡略された方法です。
西洋占星術といえば星座を思いますし、ホロスコープの星座(正しくは星座のある位置とは違う為、サインといいますが)も、はるか昔からあったのですが、星座占いは、1930年代に急速に広まり、アメリカで新聞記事として星座占いコラムが当たったのが最初で、日本の雑誌に掲載されてからは50年くらいになります。
どこにでも載っていて簡単手軽であることが、西洋占星術の知名度を上げたと同時に、本来の西洋占星術のイメージをわかりにくくしています。
太陽の位置は、毎年少しずつ違うため、実際には違う星座であることも多々ありますから、西洋占星術で見て欲しいときは、マスコミ記事ではなく、西洋占星術に長けている占い師に頼みましょう!
(私の師匠に当たる先生方は、仕事としてやることはあれど、基本的には星座占いをしません。)
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西洋占星術で占えること
生まれた時のホロスコープから個人の運を読み取る方法がよく知られていると思いますが、
他にも、人以外の生き物やモノ、会社や国、天変地異や天気などが、占いの対象になります。
また、生まれた時のホロスコープに対する、今動いている星の影響などから、その時の運を読むことが出来ます。
あまり知られておらず、そして一番大切なことは、《良い時期に動くことで開運が出来ること》です。
生まれのホロスコープは選べませんが、時期選定は選べます。時期選定だけで全ての問題が解決するわけではないのですが、極端な表現をすると、鈍行列車と特急くらいの違いがあります。
西洋占星術で当たる確率は、正しく読めた場合で約 82%と言われていますから、色々なことの参考に、十分に成りえるのではないでしょうか?
◎生まれつきの運の傾向
(性格気質、適性(天職)、伸ばすべき部分、しんどい部分、金運、人間関係、実家関連、健康、パートナーの傾向等)
鑑定していくと、普段からご自分でわかっている内容とかぶることも多くなりますが、改めて意識することで開運に繋がります。
何を占うにしても大切な部分になりますから、初回の方は基本的な運の傾向を拝見したのち、ご自分でも傾向がわかることで動けることが増えるよう、ホロスコープのおおまかな解説をしています。(ショート鑑定を除く)
ホロスコープ作成には10大天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)のほか、小惑星(セレス・パラス・ジュノー・ベスタ)、キロン、ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルを取り扱います。
◎時期運
大運の影響が強いので、良い時期は強気に、しんどい時期は体力温存でいくのが大事です!
日時を指定するくらいの細かい運気まで読むことが出来ますから、毎月色々動きがあるようなお仕事の方や、重要な時期に差し掛かっている方にもおすすめです!
(プログレス法・ハーフサム・トランジット・ソーラーリターン、全て確認をしています。)
◎相性
相性を見る際は、気質や時期運も同時に見る必要があるのですが、かなり重要な部分が出てきます。
相性の良さで、お互いにとって開運が望めますので、恋人や配偶者だけでなく、ビジネスパートナーにも大切です。
△方位…出す手法はあるのですが、第一選択になりません。西洋占星術からは、何よりも時期です。必要であれば、方位も得意とする周易で出します。
※移動距離が大きい場合は、その場所がその方にとって良いかを出す、効果的な手法があります。
△ラッキーカラーや宝石…普段の鑑定では使いませんが、必要であれば出せます。
△前世、相手がいま何を考えているか…西洋思想には基本的に前世という考え方がないため、西洋占星術の範疇ではありませんが、遺伝要素がわかる場合はあります。四柱推命は東洋の思想がベースですから、元々前世を出す占いです。
こう考えていそうというのは、気質や相性、時期運から読み取れますが、細かい内容は易を立ててみていきます。
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