アスペクトとは?~それは『運そのもの』~

少し話が長くなりますので、ゆっくりお読みください!(読了時間19分)

西洋占星術というと、〇〇座かどうかが気になると思いますが、

星座(サイン)が関係するのは、その人の傾向までです。

‥‥星座占いで運を書いてあったりしますが、それは本当は無理なことなのです
(じゃあなんで書いてあるの?というところは、書いた人や発信した媒体に聞いてとしか言えません)

実際に自分がどう動いてしまうか?どう思いやすいか?周りがどう動いてしまいやすいか?

‥ようは『運が実際に動きを伴う重要な部分』は、星座の前段階の、10天体全てを見た時の偏り(CFМ火地風水+-等。ここに書いてるから読んでね)プラス、今回お話をする、アスペクト(天体と天体と、一定の角度があるるかどうか)になります。


アスペクトは、例えば太陽と木星との間が、角度がどれくらいかを見て‥

同じ位置なら0度(コンジャンクション)、120度(トライン)といった、一定の角度を取ります。

アスペクト一覧はこちらにあります!

角度きっちり0度とか120度である必要はなくて、プラスマイナス数度の誤差も、そのアスペクトの影響を受けるとなります。それを許容度(オーブ)といいます。オーブに正解はなく、諸先生方で異なりますが、当教室では、ネイタルのメジャーアスペクトでしたら全ての天体共通で±5度までとしています。 



運っていうのは実際に影響かあるような動く部分のことですから、星座の傾向で『うんうん、そうそう!』『いや違うんだけどな』では済まされないような内容になります!

星座占いが当たらない、月星座でもちょっと違う、みたいな場合、サインの性質をもちつつも、実際は10天体の偏りやアスペクトの内容が効いているのかもしれませんね!


アスペクトの意味は、決まっているものではありません!~月と土星のアスペクト例で解説(コンジャンクション・トライン・セキスタイル・オポジション・スクエア)~


教科書やサイトなどで、このアスペクトはこう、みたいな感じでかかれているかと思います。
それは執筆者がいろいろ考えて言語化しているわけで、元々その意味があるわけではありません。

アスペクトの意味を考えるベースの、大切なお話をしていきます!


➀まず、どの天体とどの天体の組み合わせなのか?

ここで、アスペクトの前に、天体の意味を知っておく必要があります。
10天体の意味と、意味に繋がるギリシャ神話についてブログ化していますので、ぜひご覧になってください。

太陽・月  水星・金星・火星  木星・土星  天王星  海王星・冥王星


例えば、月と土星の組み合わせならば、アスペクトが何度か以前に、月の基本的意味である『感受性』に対して、土星の基本的意味である『日常的な制限』がかかる、と読みます。

土星は『目上や環境に逆らわないこと』を大事にする、真面目な天体です。ですから、まず、『いい加減なことが出来ない、非常に真面目な方なんだろうなぁ』『(逆境に逆らいにくいので)すこしビビりかもしれない』と思います。

さらに深読みするならば、自分がルールだと思うルールに対する真面目さが自分に向かえば、とても自分に対して厳しい評価を出しやすいと言えます。おそらく人並以上に、周りのことも考えて色々真面目に考えているのにも関わらず!そしてそのルールは、世の中全体のルールではないかもしれません。

また、月は健康や細かい神経的な部分を表し、それに対して土星の『制限』ですから、神経が細かめで、いつも元気元気!とはいかないかもしれませんね。気落ちしたときとか、どんと滅入りそうですから、うまく回復できるようにしていきたいですね!


➁天体同士の組み合わせのイメージを考えてから、アスペクトの度数のイメージを入れていく

俗にいうソフトアスペクト(トライン120度・セキスタイル60度)は別名・イージー(扱いが簡単な)アスペクト。
ハードアスペクト(オポジション180度・スクエア90度)は別名・ディフィカルト(扱いが難しい)アスペクト。
コンジャンクション0度は別名・ダウトフル(吉凶が疑わしい)アスペクト、といいます。

この、別名の意味が、アスペクト角度の意味そのものだと思ってください!


月と土星のハードならば、月と土星の組み合わせが気になるのに、上手く使えたり使えなかったり。
コンジャンクションならば影響が強すぎて、とても土星のプレッシャーが強そうです。
(アスペクトの種類でアスペクトの強さが違う。一番強いのがコンジャンクション。)


ハードもコンジャンクションも、凶星が関わる場合、自分と外環境がミスマッチでうまくいかないときがあるというアスペクトなので、真面目さが周りに理解されにくいとかもありそうです。

ソフトならば、安定して土星のプレッシャーに耐えられるでしょう。(楽しい感じではないけれど)
真面目であることが無理なくデフォルトでいられて、社会への適応能力が高いと言えそうですが、月に関係する神経質さは、コンジャンクションやハード以上について回りそうです。

コンジャンクションやハードならば、その組み合わせに波がありますから、アスペクトが安定して付きまとうわけではないので、『気を抜いてぼんやり』⇔『出来の悪い自分が許せない!』の行ったり来たりがありそうですね!


グランドトラインとは?なぜ幸せのアスペクトなのか?

いま、ソフトアスペクトならば『安定してつきまとう』、ハードアスペクトなら『常につきまとうわけではない』という言い方をしましたが、なぜそうなるのか?のお話です。

西洋占星術を学んでいて、アスペクトの部分に差し掛かると、『トライン』『グランドトライン』が良いアスペクトだということが出てくると思います。

なぜ良いのか?そして、知らない方も多い問題点のご説明をします!

トラインの理解に大切なのが、こちらです!
太陽系のお話です。
木星の軌道上に、トロヤ群という、小惑星群があるのですが、
太陽・木星・トロヤ群の配置は、どんなに歴史を遡っても、将来的に見ても、必ず正三角形の関係にあります。

画像

私らの、波がある人生にとって、必ず安定しているって、とても憧れではないですか??

だから、『トラインは良いアスペクト』と言われるのです。

トラインは、どんなときも裏切らず、いつまでも歩調を合わせてくれる仲間である。

友人レベルじゃなくて、家族やパートナーのようなイメージです。

ちなみにハードアスペクトは、片方の思いが強すぎる恋人のよう。

どちらかの思いが強いときは、もう一方は冷めている、みたいなイメージです。


トラインは必ずしも良いアスペクトとは限らない

月に対して土星がトラインならば、いつも土星の制限がつきまとってしまう、ということです。
概ね悪くないけど、何となくうざい家族が常にいる、みたいな?

自分の気持ち(月)が安定するにあたり、凶星である土星も必ずついて回るということです。

真面目でないと、安心しない、みたいな。そしてそれが普通だから、周りにもそれをもとめてしまうみたいな。

そんな感じですから、天体同士がいつも裏切らずにつきまとうことの良し悪しや影響も考えてみる必要があります。



そんな感じですから、吉星同士のトラインでも気をつける部分があります。
いつも親やパートナーが、手取り足取り何でもしてくれたとします。

それが何年にも渡る。とくに介助が必要なわけでもないのに、です。

あまりに守られてしまっては、逃げてばかり、言い訳が上手いし通ってしまう人になりそうではないですか??

トラインばかりですとか、グランドトラインが目立ちますと、攻めるような生き方は難しい感じになりやすいです。

それでも、星の力に守られる、というのは、不安定なこの世を生きるための、大きな強みでもあります。

例えばゼロから何かを生み出すようなことは、トライン優勢のホロスコープではなくハードアスペクト優勢のホロスコープのほうが、ご縁があります。それだけ危険な道を行く運があると言えます。



攻めの人生歩みたいのにトラインばかりであれば、それは本人にとっては凶でしょう。

また、トラインで守られているうま味の良さを再認識するのも、悪い事ではないと思います。

逆に、安定した人生を送りたいのにハードアスペクトだらけならば、守りの人生があまり向いていないと言えます。

そんななかから時折現れる安定を活かしていく感じがいいでしょう。


月と土星のハードアスペクトは、有名な西洋占星術関連の方に時折見受けられます。
これをもっていれば凄い占い師になれるというものではありませんが、真面目すぎて気持ちが滅入るような経験から、どっぷりと占いの世界に入っていったのかもしれませんね!

今回はブログ上で、軽く講義しているような内容になりました!
受講申し込み済みの方はもちろんしっかり読みこんでください!
受講検討中・検討していない方も、頭の隅にいれておいて損はないと思います。


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